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■ 火星に一人取り残されたのに、なぜ絶望より「次は何をする?」が気になるのか 腹の傷。並べた食料。土からのぞくジャガイモの芽。長く眠っていた探査機。 『オデッセイ』を観たあと、絶望的な状況なのに、不思議と「次の一手」を見続けたくならなかったでしょうか。 なぜ、食料と残り日数を数えると、途方もない危機が少しだけ扱えるものへ変わるのか。 本書は、作品のどこに惹かれ、何を頼りに「まだいける」と感じたのか。その反応から自分の価値観を読み直す「鑑賞後ガイド」です。 ■ 生還は、なぜ「諦めない」だけでは説明できないのか ワトニーが繰り返すのは、数える。確かめる。試す。条件が変われば考え直すこと。 ジャガイモ、水、通信。そして地球側で動き始める知恵と判断。 ■ 名作の前で、自分の感想を黙らせない ジャガイモの芽に高揚した。NASAの判断の方が面白かった。 その違いには、自分が危機の中で何を信頼していたのかが表れています。 ■ 16タイプで読むと、同じ火星が別の顔を見せる 本書は、「映画で自分を読む[再起編]」シリーズの一冊です。一作品を一冊でたどり、16タイプの価値観から映画と自分の反応を読み直します。 食料の数字に、手元の資源を見るのか。遠い帰還までの計画を見るのか。 ■ このような方へ ・『オデッセイ』を鑑賞後にもっと深く味わいたい ■ 本書の構成 はじめに──火星で一人になったとき、最初に何を数えるのか 映画館でパンフレットを開くように、もう一度『オデッセイ』の場面へ戻る。
なぜ、科学の正しさ以上に、失敗するたび条件を確かめ直す姿へ引き込まれるのか。
本書では、その連鎖を「生還の知恵」として読みます。
ワトニーの明るさを頼もしく感じながら、孤独の内側をもっと見たかった。
NASAの判断に、解法を見るのか。決断を引き受ける責任を見るのか。
・ジャガイモや通信、NASAの場面が面白かった理由を言葉にしたい
・「科学」「諦めない」だけでは片づかない魅力を読みたい
第1章──絶望的な火星で、なぜ観ているこちらまで前を向けるのか
第2章──失敗するたび、なぜ次の一手を組み直せるのか
第3章──名作の前で、自分の感覚を黙らせない
第4章──16タイプで読む、火星で何を信じて生き延びるのか
第5章──教室で、火星の失敗はなぜ知恵に変わるのか
おわりに──あなたは、どの瞬間に「帰れる」と思ったのか
そして、自分がなぜそこで「まだいける」と感じたのかを読み直してみてください。
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