映画『東京物語』が結ぶ「親子の距離」 (映画で自分を読む[終幕編]) (Japanese Edition) Baixar grátis

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Descrição do livro

■ 子どもたちは冷たいと思ったのに、なぜ最後まで責めきれないのか

尾道の朝。
東京へ向かう旅支度。患者の待つ診療所。客の出入りが続く美容院。熱海の宿。

『東京物語』を観たあと、子どもたちの忙しさに苛立ちながらも、「自分なら違う」と言い切れない感覚が残らなかったでしょうか。

なぜ、誰も両親を嫌っていないのに、二人の居場所は少しずつ狭くなるのか。
なぜ、愛情があるはずの家族に、これほど静かな距離が生まれるのか。

本書は、誰を責め、誰をかばい、どの場面に寂しさを感じたのか。その反応を16タイプのまなざしと照らし合わせ、自分の価値観を読み直す「鑑賞後ガイド」です。

■ 親子の距離は、冷たい言葉より先に予定表へ現れる

子どもたちは両親を拒んでいるわけではありません。食事を用意し、寝る場所を整え、行き先も考える。けれど仕事や店、自分の家庭を守るうちに、両親へ渡す時間だけが少しずつ後ろへ回っていきます。

愛情がないから遠ざかるのではない。
愛情があっても、会う時間、待つ時間、同じ場所にいる時間を渡せないことがある。

本書では、そのずれを「親子の距離」として読みます。

■ 名作の前で、自分の感想を黙らせない

幸一は冷たいと思った。けれど、患者を放ってはおけない。
志げには苛立った。けれど、店も家庭もある。
紀子の優しさには救われた。けれど、その優しさを当然のものとして見てよいのか。

誰かを責めたい気持ちと、その人の事情を理解する気持ちは同時に存在します。その揺れから、自分が家族に何を求めているのかを読み直します。

■ 16タイプで読むと、同じ場面が別の顔を見せる

本書は、「映画で自分を読む[終幕編]」シリーズの一冊です。一つの正解に作品を閉じ込めず、16タイプの価値観から『東京物語』を読み直します。

中止された外出に、仕事への責任を見るのか。約束が後回しになる痛みを見るのか。
熱海への手配に、実務的な気遣いを見るのか。同じ時間を渡さない距離を見るのか。

自分に近い読みから反応の理由を知り、自分とは違う読みから、見落としていた人物や場面をもう一度見直します。

■ このような方へ

・『東京物語』を鑑賞後にもっと深く味わいたい
・子どもたちを冷たいと思った自分の感覚を確かめたい
・親子の距離を「親孝行」という一言だけで片づけたくない

■ 本書の構成

はじめに──誰も悪人ではないのに、なぜこんなに寂しいのか
第1章──静かな映画なのに、なぜ家族の痛みが大きくなるのか
第2章──愛情があっても、暮らしは人を遠ざける
第3章──名作の前で、自分の感覚を黙らせない
第4章──16タイプで読む、家族の時間に映る価値観
第5章──家族の時間が残したものを読む
おわりに──親子の距離を、誰のせいにすればよいのか

子どもたちは冷たい。
そう感じたのに、その一言だけでは映画を終えられなかった。

その感覚が残っているなら、尾道の旅支度、東京の忙しさ、熱海で過ぎる時間へ戻り、自分が家族に何を求めていたのかを、もう一度読んでみてください。

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Isbn 13 :9798191465685
Encadernação 映画『東京物語』が結ぶ「親子の距離」 (映画で自分を読む[終幕編]) (Japanese Edition):Capa Comum
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